表は、食事を0から70%まで進めていく。中間点を捉えて、食事基準としたものです。 食事をとりはじめてから徐々に食品の種類、量を増やしていき、1週間程度かけてAの食事にもっていきます。A食からB食、B食からC食をおおよそ1週間を目安に進め、特に問題なくC食まできたら、C食を継続します。もし途中で、全身の状態、腹部の痛み、下痢等の症状がみられたら、3日前から5日前の食事に戻して様子をみます。症状が無くなったら再度戻った食事から再び食事を進めていきます。ここでは、各食事の間隔を1週間としましたが、この間隔の食事の進め方にも個人差がありますので自分にあった進め方について主治医とご相談ください |
2.クローン病食事療法のポイント |
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1. |
クローン病食事療法はED療法と併用します。 |
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2. |
低残渣、低脂肪が食事の基本です。 |
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3. |
N−3系の多価不飽和脂肪酸を積極的にとる。 |
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4. |
蓚酸を含む食品の摂取に注意する。 |
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5. |
食事抗原、細菌抗原、過酸化脂質、食品添加物の含まれる食品に注意する。 |
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6. |
セーフ食品、ストップ食品には個人差があります。自分のセーフ食品、ストップ食品を知り、食事療法をすすめます。【エリミネィションダイエット】 |
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7. |
食事は適当な間隔をあけ、規則正しい時間に食べる。 |
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8. |
食事は十分時間をかけ、良く噛んで食べる。 |
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9. |
暴飲暴食は厳に慎む。 |
3.1,000kcal〜1,700kcal 食事基準Bから食事基準Cまでの献立例 |
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<一週間献立例より一部抜粋> |
1日
↓
2日 |
朝 |
昼 |
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ごはん 茶碗1杯半 |
● |
味噌汁(じゃがいも小1/2個、みつ葉先5g、味噌、だし汁) |
● |
煮出し豆腐(豆腐1/4丁、人参10g、ほうれん草20g、だし汁、調味料) |
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● |
三色あんかけうどん(うどん1玉、ささ身1本、卵1個、ほうれん草40g、とじ用片栗粉、だし汁、調味料 ) |
● |
含煮(かぼちゃ80g、だし汁、調味料) |
● |
フルーツ バナナ1/2本 |
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● |
ごはん 茶碗1杯半 |
● |
味噌汁(白菜20g、焼きふ2g、味噌、だし汁) |
● |
白はんぺんの磯辺焼(白はんぺん1枚、焼きのり1/4枚、しょうゆ) |
● |
焼きポテト(じゃがいも小1個、塩) |
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● |
ごはん 茶碗2杯 |
● |
照焼(さば1切れ、調味料) |
● |
白煮(大根60g、人参20g、白しょうゆ、砂糖、だし汁、みりん) |
● |
しらす和え(ほうれん草60g、しらす干し5g、しょうゆ) |
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1日
↓
2日 |
夕 |
作り方 |
● |
ごはん 茶碗2杯 |
● |
塩焼(ます1切れ、塩) |
● |
大根おろし(大根60g、しょうゆ) |
● |
なすの味噌かけ(なす中1個、とりミンチ10g、味噌、 みりん、砂糖) |
● |
スープ煮(かぶ小1個、花ふ2個、だし汁、調味料) |
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「三色あんかけうどん」 |
1. |
ささ身はミンチにし、そぼろ煮にしておく。 |
2. |
卵は錦糸卵にしておく。 |
3. |
ほうれん草は茹でて3cm 程度に切っておく。 |
4. |
めんを温め、上に1.2.3.を盛り、上からあんをかける。
※味噌かけのなすは若いものを選ぶ。 |
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● |
ごはん 茶碗2杯 |
● |
肉団子の甘煮(皮取り手羽ミンチ60g、たまねぎ20g、パン粉5g、とじ用片栗粉、調味料) |
● |
盛り合わせサラダ(カリフラワー40g、人参10g、ノンオイルドレッシング) |
● |
かき卵汁(春雨3g、みつば葉5g、卵1/2個、とじ用片栗粉、だし汁、調味料) |
● |
フルーツ リンゴ 1/3個 |
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「肉団子の甘煮」 |
1. |
ミンチ、たまねぎ、パン粉で団子を作り熱湯に落とし茹でておく。 |
2. |
だし汁に調味料を加え、1.を入れ煮る。煮上がったら、片栗粉でとじ、とろみを付ける。 |
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【クローン病食事療法のポイントの詳細及びその他の献立例は本誌に詳しく掲載されています。】 |
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