<CONTENTS>

第1章 クローン病について
  クローン病はどんな病気なのか?その主な症状・検査方法・治療方法や潰瘍性大腸炎との違いについて紹介。
第2章 クローン病の栄養療法
  経腸栄養療法、完全静脈栄養療法、在宅栄養療法などクローン病の活動期に沿った3種類の栄養療法の内容について具体的に紹介。
第3章 クローン病と食事
  クローン病ではなぜ食事療法が必要かについて、その主なポイントを9つに分けて紹介。
第4章 クローン病の食事療法の実際
  実際に食事療法で食べてよい食品や、悪い食品など、クローン病食に対する適応と注意点について、オリジナルの献立例とレシピでわかりやすく紹介。また、エリミネイションダイエット(ED療法)についても詳しく紹介。

<記事抜粋>クローン病読本「なごやか」より一部記事を紹介します。
クローン病食事療法について
1. 食事療法の進め方
  クローン病の食事療法は症状が緩解し、安定してから開始しますが、最初は様子をみるために試飲、試食をしたうえで、最も安全性の高い食事を少量ずつ摂取することからスタートし、徐々に食品の種類と量を増やしていき、概ね必要栄養量の70%を食事としてとることを目標とします。この間、食事がとれるようになった分だけずつエレンタールを減量していきますが、最終段階の食事70%の時でも残る30%はエレンタールを継続します。

クローン病食事基準
区 分 一 日 量
食    事 エレンタール
A食
食事回数 1回
熱 量 500〜600kcal
蛋白質 20〜30g
脂 質 5g
糖 質 100g 程度
繊 維 1g 以下
5〜6包
B食
食事回数 2回
熱 量 1,000〜1,200kcal
蛋白質 40〜50g
脂 質 15g
糖 質 200g 程度
繊 維 2g 以下
3〜4包
C食
食事回数 3回
熱 量 1,500〜1,700kcal
蛋白質 60〜70g
脂 質 20g
糖 質 300g 程度
繊 維 3g 以下
2〜3包
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